仏師 立木観音像に挑戦する
2014/5/7(水) 午後 7:01のヤフーブログ記事を転載
立木観音像とは?
立木観音(たちきかんのん)とは根を張った立木(りゅうぼく)を彫って作ったとされる観音菩薩像、およびそういった伝承を持つ仏像を本尊とする寺院の通称。
立木観音の通称を持つ寺院は以下。
中禅寺 (栃木県日光市)
恵隆寺 (福島県河沼郡会津坂下町)
立木山寺 (滋賀県大津市)
会津坂下町
金塔山 恵隆寺 立木観音 日本最大級の観音様
本尊「十一面千手観音菩薩」は、大同三年(808年)に弘法大師(空海)が観音菩薩の霊感を受け、根が付いた状態(立ち木)で巨木の枝を切り、彫刻されたことから「立木観音」と伝えられています。
金塔山 恵隆寺 立木観音 日本最大級の観音様
本尊「十一面千手観音菩薩」は、大同三年(808年)に弘法大師(空海)が観音菩薩の霊感を受け、根が付いた状態(立ち木)で巨木の枝を切り、彫刻されたことから「立木観音」と伝えられています。
本尊の身丈は8m50cmあり、一木彫で根の付いている仏像としては日本最大級の大きさです。
さて、彼が取り組んでいるのは、どのようなものか?
「完成までは、どのくらいの日数がかかりますか?」
「そうだね。5,6年ぐらいかな?」
立木観音像というものを、はじめて知った。
そして、彼の家から立木のあるお寺まで、見に行った。
様々な偶然の出逢いによって、彼が人生初の立木観音像を彫り上げることとなったようだ。
木は銀杏である。
円東寺
『世の中は大型連休の真っ最中ですが、そんなんどこ吹く風。
畠山仏師は今日も東日本大震災の罹災者供養と被災地早期復興を願い、観音様を彫りだしています。』
そして、もとの銀杏の木は?
畠山氏が手がけた仏像の数々
立木観音脇侍御衣木御遷座 (転載元)
『パフォーマンスから帰ると、へとへとに疲れてるんで、チョコアイスもなかを食べて昼寝するのが通例になっています。パチパチ!
ところが一昨日は、帰宅するなり、円東寺立木観音チームに捕獲されまして。
台風が来る前に、丸一年横倒しに放置されていた、銀杏の丸太を動かすから手伝ってくれというのです。ボクのチョコアイスもなか…。』
ところが一昨日は、帰宅するなり、円東寺立木観音チームに捕獲されまして。
台風が来る前に、丸一年横倒しに放置されていた、銀杏の丸太を動かすから手伝ってくれというのです。ボクのチョコアイスもなか…。』
『 「こんなん重機なきゃ無理ですって。どうみても500㎏はあるんじゃないスカ?」と言うと、「いや頭さえ使えば人力で動く!」ですって。
ホントかな~』
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/eb/45041bff40b1dac395641fd6f00a7e5d.jpg
『チェーンブロックのパワー恐るべし。ちなみに今回使ったのは1トンまで大丈夫なタイプ。』
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/e5/c8331c32af93d1561401fc229426e1a2.jpg
『実際には頭と道具を使った訳ですが。チェーンブロックとワイヤー荷締機を併用して、思った通りの場所に移動出来ちゃいました。ちなみに私が使ったのは体力だけ(^^;)
この丸太は最終的に立木観音の脇侍を彫ることになります。十一面観音様の脇侍は長谷型観音の場合、雨宝童子(うほうどうじ)と難陀龍王(なんだりゅうおう)なんですが、一般的な十一面さんだと不動明王と毘沙門天なんかもあるそうです。
「、、、という訳で、いったい何を彫ろうとされているんですか」
「俺の好きな仏さまを彫る」
「…。」
皆さんの本気度には毎度まいど驚かされます。
「将来、観音堂を建てることになったら、檀家さん以外に流山市全体へ寄付を募ろうと思っているんです」
「全国だよ」
「へ?」
「流山なんてちっちゃいこと言わず、日本全国に呼びかけるんだよ!」
団塊世代の皆さん、まだまだ元気です(^^;)』


等身大の仏像を彫り上げる
2014/5/7(水) 午前 6:54のヤフーブログ記事を転載
畠山氏の仏像彫刻は一木造という技法だ。
簡単に説明すれば『木彫りの技法の一。木像の腕・脚部・天衣などは別木だが,頭部と胴部とが一本の木で作られているもの。本来は一本の木材から仏像の全身を丸彫りにしたものをいう。 』
子供の頃からの友人である同郷の須藤建業会長の須藤氏から、樹齢300年の青森ヒバを寄贈された。
檀家となっている寺に寄贈したいために等身大の「阿弥陀如来立像」をほってほしいとの依頼があった。
等身大の仏像を彫るのは、初めての試みであった。
しかも、仏像彫りの趣味をはじめて、まだ日が浅い。
等身大の仏像彫りには、まだ経験したことのない様々な問題にぶつかることだろう。
ただ設計図を描いて彫ればそれだけで等身大の仏像が彫れるというものではない。
木の乾燥状態によって、彫り上げた後のゆがみやひび割れも起こるだろう。
とにかく、どんな問題が起こるかわからない。
しかし、彼の「彫りたい」という気持ちを、誰も抑えることが出来なかった。
もちろん、彼自身も自分にブレーキをかけることは出来なかった。