ぶどう栽培のマニュアルをまとめたものである。

 
ブドウ栽培のマニュアル
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ブドウ休眠期の管理(3月上旬)
 
2月25日
イメージ 1カイガラムシやハダニは粗皮の下に潜んでいるので、粗皮はぎを行う。
 
 
 
3月07日 ブドウの水揚げ
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ブドウの水揚げ(樹液流動)が始まる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
4月9日  ブドウの発芽期
 
イメージ 3ブドウの芽が膨らみ、第1葉が見えた時、全体の芽の20~30%がこのような状態になった時を「発芽期(ほう芽期)」という。
 
 
 
4月20日イメージ 4  ブドウの芽かき 
 
 
 
○芽かきの時期と方法

芽かきは新梢の伸び具合を見ながら3回くらいに分けて行う。早すぎると新梢の強弱や花穂の有無、良否が判別しにくいことがある。 

1回目:展葉2~3枚を目安に不定芽、副芽、結果母枝基部の芽を中心に整理。しかし、晩霜の恐れがある地域では1回目の芽かきは遅らせた方が安全。

2回目:
展葉6~8枚を目安に、花穂を持たない新梢、極端に弱い新梢や強い新梢を中心に整理し、新梢の勢力を揃える。

3回目:開花直前~結実後を中心に、棚面の新梢の混み具合や実止まり具合を考慮して行い、最終新梢本数に仕上げる。最終的に残す新梢は棚面が暗くならない限り、出来るだけ多くする。
 
※新梢とは、今年の新芽。
※不定芽とは、植物の芽というのはある程度吹く場所が決まっていて、そのほとんどが葉脇の近辺であるが、それ以外の部分から出る芽を不定芽と呼んで普通の芽と区別する。
 
4月28日  ブドウの新梢管理
 
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 新梢の誘引

 新梢誘引は、棚面へ均一に新梢を配置することで、太陽光線を有効利用するために必要な管理です。また、新梢勢力の調整や樹形確立のためにも必要となる。
 
 
 
 
 
 
 
 『春から秋までぶどうは生長します(春先は特に伸びる)が、この時期に側枝を全部落とすと逆に生長を阻害する可能性もあります。
混み合った枝は全部落としてしまって構いませんが、通常は、「これ伸び過ぎだな…」と思う側枝の生長点を摘んで(摘芯)しまえば、それ以上は伸びません。(またわきから出てきますので、不必要なら摘芯)
側枝が主枝よりも元気に伸びてもいけないし、まったくのゼロでも不都合なわけです。
全体のバランスを考えて摘芯していきます。』
 
 

5月22日  ブドウ(巨峰群品種)の結実管理  
ベと病に注意>10日以内の間隔で薬剤散布を徹底
 



イメージ 61 摘房
種なし栽培では結実が安定しているため、早めから摘房を行うことが出来る。誘引が済み次第実施。樹勢が弱い樹では早めに実施して、新梢の伸びを促す。

 摘房の目安は最終着房数の2~3割増とし、新梢勢力に合わせて、新梢長30cm以下ではカラ枝、30~80cmでは1花穂、80cm以上では2花穂とする。
 残す花穂は第1,2花穂のどちらでも良いが、房尻がスラッとして、出来れば下向きの花穂を使る。

 新梢1本に花穂は2~3本出るが、間引きして1本にする。
また花穂が二股になっていたら一方を切り捨てる。さらに花穂が長い場合は、先端側を3分の1ほどを切り詰める。これでもまだ花穂が多いので、細くて頼りない新梢に出た花穂は全部切り取るほうが良い。
 
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おいしい実を作る秘訣は、木の力に応じた摘房!!
巨峰なら30枚の葉に1房
 
 
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「この枝には、この1房しか実らせないのです。だから、この枝の全精力をその1房に注がせるよう、徹底的に管理していく必要がるんです。」
 
 
「そのためには、この枝の先端部分の成長点(芯)はすでに止めてあります(切ってあります)。そうすると、ぶどうの果樹はさらに脇芽を伸ばそうとするんです。」
「脇芽や巻きつるは徹底的に切り落としていくんです。摘蕾や摘粒と言った作業と同時に、収穫までこの作業も並行してずっと行っていきます。」
 
花穂は見た目が立派でも、枝が細ければ結局良い実に育たない。樹の体力以上に花穂が多いと栄養が分散し、花が実になれず、歯抜け状態の房になってしまう。 
放置しても、多すぎる花や実は自然に落ちるのだが、エネルギーを消耗するため不味いブドウになってしまう。

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花穂が伸びきった開花始め期頃が適期。早めに行う場合は、その後も花穂が伸びるため、やや短めにする。
巨峰などは3.5~4cm、ピオーネ、は3.5cmを目安とする。
 
 
 ぶどうは1房にいくつくらい花がついていますか?

『品種や房の大きさもよっても違います。
デラウエアの場合150-200個くらいの花がついています。
巨峰やピオーネではもっと房が大きくて、多くの花がついていますが、切り取って適当な大きさ(30-50粒)にします。あまり大きすぎる房は色や味が悪くなりやすいのです。』
            
ピオーネの花房(整形前)        ピオーネの花房(整形後)
約3センチくらいです。
長さが10センチ以上あります。    これでも約500グラムの房ができるでしょう

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■ブドウの花が落ちる(花ぶるい)理由

1.花ぶるいについて
「巨峰」や「ピオーネ」「マスカット」など大きな粒の品種は、
開花時に何も手入れをせずに放置しておくと、
「花ぶるい」といって開花しても受粉、受精せずに花が落ちたり、
受精してもすぐ生長がとまって小さな実が落ちてしまうことがよくあります。

これはブドウは樹勢が強いため、枝葉に栄養が取られてしまい、
実を大きくするまでに行き渡らないことが原因です。

2.花ぶるいを抑える方法
まず窒素肥料を控えめにします。
そして剪定は弱剪定に抑え、徒長枝を出させないように注意します。

花ぶるいは若い木のうちになりやすいので、
植え付けてから数年間は観察が必要です。

徒長気味の新梢は、開花3~5日前に新梢の先を摘心すると、
一時的に栄養が花へまわるようになります。

摘房などの房づくりも花ぶるいの回避につながります。

たとえば庭植えの場合「デラウェア」などの小粒品種は、
1枝に2~3花房、
「マスカット」や「巨峰」「ピオーネ」などの大粒品種は、
1枝に1~2花房残します。

残すのは新梢に近い基部から中間までの花房にします。
鉢植えの場合は、小粒品種は7花房、大粒品種は3~4花房を残します。
 
 
 
6月  ブドウの摘粒  
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○予備摘粒
摘粒作業の効率化と果粒肥大のために、まず予備摘粒を行う。
例えば、巨峰で目標果房重を500gとすると、軸長は7cm前後となり、着粒状況を見ながら、上部支梗を切り下げるか房尻を切り詰める。

その後、内向き果、小粒果、キズ・サビ果などを除く。
○仕上げ摘粒 
この時には、ハサミの先で果皮を傷つけないように注意。
房型は、密着した円筒形に仕上げる。果梗が太く、果帯の大きい果粒を中心に、外向き果を配置。最上段の支梗には上向き果を2~3粒残しておくと、ボリュウーム感のある房に仕上がる。

○見直し摘粒
仕上げ摘粒が適正に行われていれば必要ない。
しかし、果粒肥大が良好な場合は、果密着や裂果防止のため見直し摘粒を行る。肥大が進んでいるため、ハサミ傷やブルームを落とさないように注意。
 
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6月13日  梅雨期のブドウ栽培管理
 イメージ 8雨量の多い梅雨になるのか、少ない空梅雨になるのか分からないが、いずれにしてもじめじめして曇雨天が続き、病害虫の感染、発生の時期になる。天気予報を参考にしながらの計画的な薬剤散布、畑が過湿にならないような排水対策等、しっかりと行う。
 
○病害虫防除
○土壌水分管理
○新梢管理
暗い場合には、カラ枝となっている強い枝や、基部から強く徒長した新梢を切除し、棚下に木漏れ日が1~2割程度差し込む明るさを確保する。

 また、この時期も強く伸びている新梢は、先端を軽く摘心するとともに、伸び続けている副梢も2~3葉残して切除する。
 
 
6月25日 ブドウの果粒肥大
 
イメージ 9赤や黒の着色系品種はこの時期に着色が始まるが、色が飛び始めてから、巨峰では30日後が収穫始めになると言われている。
 
 

果粒に養水分が急激に集積し、細胞が肥大する時期。そのため、この時期の水分管理が不適切であると、裂果の発生を助長する。

 
 
 
 
7月4日ブドウの着色について
イメージ 10「ピオーネ」などの黒色系品種では摘葉処理による着色向上効果は見られない。
 
黒色系品種では着色における「光」の影響は小さく、むしろ「温度」や「結果過多による糖度不足」の影響が大きい。

 気温が高く推移する場合は、夕方以降に圃場への散水や棚上散水により、圃場の温度を下げる工夫も必要。
 
 
 
 
8月3日ブドウの収穫適期のめやす
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収穫作業は、なるべく果実温度が低い早朝の涼しい時間帯に行うと良い。特
 
に高温乾燥が続く時には、日中の高温時に収穫した果実は日持ちが悪くなる。
 
巨峰は花が咲いても、実にならないで散ってしまう「花流れ」が起きやすいので、作りにくい品種です。
 
 
巨峰の種を植えると巨峰ができますか?
 巨峰にはなりません。巨峰だけでなく、種ありぶどうの種を植えてもその品種にはなりません。
 
交雑種デラウエア、巨峰、ピオーネ
 
 
 
10月1日 ブドウ樹は貯蔵養分の蓄積期です
 
 『収穫の終わったブドウの樹はゆっくり休んでいるようですが、根は成長を続け、葉は光合成活動を続けています。

ブドウの根は年2回生長の山があります。1回目は春から夏にかけて大きな山で、2回目は9~10月の山で、1回目ほど大きくはありませんが生長します。
秋根の働きは肥料分を吸収して地上部に送り、葉の光合成機能を高めています。さらに、葉で光合成によって生産された炭水化物を翌春まで貯蔵する役目を持っています。

収穫後は「お礼肥」、「お礼消毒」等により、根の生長を助け、葉を健全に保つことが必要となります。それによって貯蔵養分を高めることが出来ます。
今回は貯蔵養分について触れてみたいと思います。

○貯蔵養分とは
秋に葉で生産された同化養分が、枝・幹・根に移り、でんぷんや糖などの炭水化物として貯蔵されているものをさします。

○貯蔵養分の重要性
翌春の発芽や新梢の発達は、前年から樹体内に確保された貯蔵養分によってまかなわれています。

つまり、ブドウにおける果実生産の出発点は、発芽・展葉期ではなくて、貯蔵養分の蓄積期であるといえます。

つまり、貯蔵養分の蓄積量の増加は、訪れる冬に備えて樹体を保護し、次年度の春の目の発達、新梢の初期の伸び方を左右します。そのため、貯蔵養分の生産工場である葉を早く落とすことになると、枝は枯れ込み、翌春の発芽は遅れて最初からつまづくことになります。 』
 
10月中旬 ブドウ落葉期の樹相診断
 
10月の終わりから11月にかけては落葉期に入ります。落葉期の葉の色の変化、新梢の充実度をよく観察し、今年の栽培管理が適切であったかどうか反省してみましょう。

 10月の終わりから11月の初めにかけて、気温の低下とともに葉は黄変し落葉します。黄変のしかたによって、栄養状態がある程度診断できます。のぞましいのは、樹全体が黄色に変わって、一斉に落葉する状態です。この時期になっても緑色が濃く、霜が降りて褐変し落葉が遅れるようでは、窒素を遅くまで吸収していたことを物語っています。

 葉色とともに、もうひとつこの時期の診断の目安となるのは新梢の充実度です。枝の充実度は褐色の程度でわかり、充実した枝はほとんど先端まで褐変しています。
 この時期に緑色なのは、窒素の遅効きによるいわゆる遅伸び状態、負担力のない弱枝に着果させた場合、および枝が重なり合って日照不足になった場合です。遅伸びの場合は後半に伸びた部分が緑色で、成らせすぎの場合は新梢の基部から緑色となります。このような充実の悪い枝は、耐寒性が弱く、枯れ込みやすくなります。
 
 『 剪定の方法

①時期

適期は木の活動が完全に止まる厳寒の1~2月で、この時期以外に切るのは絶対にダメ。
木が活動している時期に剪定すると、いつまでも切り口から樹液が出続けて、樹勢を損なってしまう。
(暖期に、伸びている最中の緑色の若枝は、切っても樹液が出ない)

切りすぎぐらいが良い

その樹の実力以上に伸ばして茂らせれば、病害虫に弱くなるし、美味しい実もつかない。
素人は伸ばし過ぎ、茂らせ過ぎが多い。

前年の枝は4~5芽を残して切る

ブドウは前年出た枝の芽が伸びて、それに実がつく。
前年出た枝は4~5芽を残してすべて切る。
「この枝は伸ばしたい」という場合でも6~7芽を残す位にとどめる。
切った部分から乾燥が広がるので、新芽を守るために芽と芽の中間部分を切断する。
枝が混み過ぎているようなら、根元から切って間引く。
なお、古い枝を切り詰めたければ、この時期に切って構わない。』
 
必ずブドウの休眠期である12~2月の間に行います。
これ以外の時期に行うと、株の切り口から樹液が流れ出してとまりません。
結果として、株が弱り成長が遅れるなど最悪の場合株の枯れにつながります。
 
極力太い根を残し掘り上げる方が後の成長や回復に好い結果が得られます。【理由】は、太い根に貯蔵された栄養を使って行われる
移植後の株の回復や成長に必要な量が少しでも多く確保される事になり
その後の生育に少しでも余裕をもってまわされる事になるからです
 
掘り上げた大きな根の先端は
必ず研いで切れ味の良い剪定鋏で潰さない様に綺麗にカットしてください。
この太い根先をカットされたショックが引き金になり
春先に活動を開始した株から細根が勢い良く出てきます
 
 
 
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 ※結果枝とは? 果樹で,花芽がつき,開花・結実する枝。
 
 
 
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病気・害虫
発生時期
対処法
発生時期:6~7月、9月~11月頃

6~9月ごろの雨の多い時期に見かけます。 8月ごろの高温期、温度の下がる11月以降は、発生しても広がる速度は遅いです。 土中にすむかっぱん病の細菌が、雨や水かけで跳ね返り、下のほうの葉に引っ付いて感染します。
見つけたらすぐ病気の葉を取り除き、 落葉もそのままにしないですぐ始末します。 対処薬剤(トップジンMゾルなど)を3日間隔くらいで3~4回ほどまきます。

※ 治まらずに全ての葉が落ちてしまったら、 枯れている、細い、小さい枝などを整理して、軽く切り戻します。 地面に落ちた病気の葉も片付け、カリ肥料を多めに与えて予防すると効果的です。 病気の葉を取り除いてから新芽が出たら、予防薬剤を散布して再発を予防します。
発生時期:4~11月頃

枝や葉だけではなく、花穂、果房、巻きひげも侵します。発生しやすい条件の筆頭は、雨です。あと、チッ素肥料の施しすぎです。新梢が元気よく伸びている時は、チッ素肥料は施さないほうがいいです。
発芽直前に、ベンレート水和剤を散布します。生育期間中は5月中旬から下旬と6月中旬にそれぞれ一回、ジマンダイセン水和剤を散布します。
発生時期:6~7月、9月~11月頃

春~秋の、昼夜間の温度差が大きいときによく発生します。 そのためか夏場の高温期にはあまり見かけません。多湿や、チッソ肥料の過多も一因であるようです。
見つけたらすぐ病気の葉を取り除き、対処薬剤(ベンレート水和剤など)を3日間隔くらいで3~4回ほどまきます。

※ 治まらずに全体にまんべんなく発生してしまったら、 病変の葉を全部取り、風通しの悪くなりそうな込み合った枝などを整理して、対処薬剤をまいてやります。
べと病
発生時期:6~7月、9月~11月頃

多湿で少し気温が低い、昼夜の温度差が激しい時期に発生します。 風通しがよいと発生しにくいです。 夜露が朝まで残るような気候や高い湿度、ムレが一因となるようです。 他の病と同じく、蒸らしていい事はあまりありませんね。
ムレが原因となりますので、風通しをよくして定期的に殺菌剤(サンボルドーなど)を散布します。 見つけたらすぐ病気の葉を取り除き、
落葉もそのままにしないですぐ始末します。 対応薬剤を3日間隔くらいで3~4回ほどまきます
晩腐病
発生時期:成熟期の果実で発病

枝が混み合ってきて、風通しが悪いと発生しやすいです。

見つけたらすぐ病気の葉を取り除き、焼却処分します。対処薬剤(トップジンMゾルなど)を3日間隔くらいで3~4回ほどまきます。
発生時期:6~7月

ブドウの葉を網目のように食い荒らしてしまいます。枝を揺らすと落ちるので捕殺します。
被害が大きい時はベニカ水溶剤を7月~8月頃に1~2回散布します。
 

 
 
 
ブドウの剪定は、この枝(去年伸びた『新梢』)を対象に行います。
ブドウの芽は、この新梢の節の部分に付いているので、観察して見て下さい。
ブドウの剪定は、残そうとする芽の、1つ先にある芽を、芽の上から真っ二つに切る『犠牲芽剪定』を行うか、
節と節との間で切ります(残そうとする芽の傍では切らない)。
何年も剪定をされていなかったのであれば、枝が混んで、必要以上にあると思います。
その場合には、枝の数を減らす『間引き剪定』を行って、残った枝から伸びる今年の新梢に、充分に日光が当たるようにして下さい。
 
寒中に剪定は済ませておきましょう。

それに、剪定作業は、単に枝を切るだけではなく、
健康診断の機会です。

一番注意しなければならないのは、
ブドウスカシバの寄生です。

この幼虫が枝にくい込みますと、
その部分が腫れたように膨らみます。

見逃すとどんどん枝の基部に向かって食害し、
大枝すら枯らしてしまうことがあります。

被害部は切除しておきましょう。

▼ブドウスカシバが寄生した枝
枝の一部が膨らんでいます・・・。
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内部にはブドウスカシバの幼虫が潜んでいます!
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イメージ 21植え付け2年目(冬)

結果枝(緑)の基部から2芽残し

3芽の節を切る。(基底芽は数えない)

この時点で結果枝は結果母枝になります
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 22植え付け3年目(初夏~夏)

結果母枝(緑)から結果枝(青)が発生し

果実を付けます。

前年同様、樹勢の強い巨峰などでは

新梢に葉を約10枚残して摘心してしまいます。
 
 
 
 
 
 
イメージ 23植え付け4年目以降(春~初夏)

(左の画像は6年目)

これを数年間繰り返していると

結果母枝が積み重なって

手入れがやりづらくなります。

そこで主枝に出た新梢を芽掻きせずに

更新用の枝として伸ばしておきます。
その他の枝も同様です。
 
 
イメージ 24植え付け4年目以降(冬)

今までの結果母枝は付け根から切り取り

更新用として伸ばした枝を2芽残して剪定し

新しい結果母枝(ピンク)とします。

これで当初と同じ状態となり

手入れもしやすくなります。