今日は、カインズホームで『発酵けいふん』の安売りをやっていたので、10袋買ってきた。

ついでに、発酵鶏糞について、お勉強した。


・鶏糞の質を成分分析から考える
                          買ってきた鶏糞の成分表



◎ N : 4.0 P : 3.1  K : 2.5  C/N :  7.0

下記①②③の鶏糞の使い分けの参考例
① N : 2.0  P : 6.3  K : 5.9  C/N : 11.4 →畑作向け
N : 3.6  P : 3.9  K : 2.3  C/N :   6.0 →稲作向けの鶏糞
③ N : 1.7  P : 4.8  K : 4.3  C/N : 11.9 →畑作向け

N: 窒素、P: リン酸、K: カリ、C/N: C/N


この数字を見て、栽培ではどう使い分けるか?
最初に見るべき箇所はC/N
 
これでどれだけ熟成が進んでいるかがわかる。
熟成が進むほど、C/N比が高くなる。
 
N : 3.6  P : 3.9  K : 2.3 C/N : 6
 
これはNの量が多いので、アンモニア態窒素が多く、即効性が高い鶏糞であることがわかる。
②が一番臭い
 
C/N値が低く、完全には熟成していなく、アンモニア態窒素が多い分、作物に与えると炎症(葉焼け)になりやすいことに注意。

畑作では、アンモニア態窒素は、よろしくない。
稲作の様な水を張った嫌気環境では窒素はアンモニア態になるので、
②の鶏糞はどちらかというと、稲作向けだと判断できる。
 
と云うことで、私の買ってきたカインズの鶏糞は、C/N :  7.0で稲作向きと云うことだ。
なんじゃ? と云う感じ。
ということは、畑に撒いた後しばらく畑の中で第2次発酵させてやると良いということだろう。

数年前に、ペレットの鶏糞から粉の鶏糞に換えたことがある。
粉の鶏糞が安いからである。
それまでは、ジャガイモや苗の定植も鶏糞と同時に植え付けたりしても、苗に影響がなかった。
しかし、粉にした時にジャガイモを半分に切ったものは全部腐り、きゅうり苗は次の日に倒れてしばらくして枯れてしまった。

その時に、鶏糞は畑に撒いた後アンモニアガスを発生させ、これが根にとって猛毒であると知った。1週間ぐらいするとアンモニアガスは収まるので、全体に撒くときは必ず守るようにした。
 
他二つは発酵が進んでいると判断でき、畑作向けであると言える。
N : 2.0  P : 6.3  K : 5.9 C/N : 11.4
N : 1.7  P : 4.8  K : 4.3 C/N : 11.9

 
鶏糞は元々リン多めと言われている肥料で、
このリンは栽培にとって結構厄介な成分でもある。
 
鶏糞の熟成の指標として、
C/N比が高くなる → リン酸の割合が減る

 
ちなみに鶏糞を使用する上で絶対に注意しておくことは、
鶏糞を使用すると知らず知らずの内にカルシウム過多になること。
鶏糞に含まれる餌の未消化分である炭酸カルシウムとリン酸カルシウムが大量に含まれている。
鶏糞を使用する時は石灰を使用するのは控えよう。


までは、肥料は鶏糞ぐらいしか使わなかったが、最近では微生物資材やボカシ肥料を使うことが増えてきた。

更に、昨年度は玉ねぎの苗が小さかったので、とにかく大きく育てようとアズミンという腐植の入った肥料を初めて使った。

堆肥をあまり使わなくなった現代農法では、田んぼや畑の土から腐植物質がどんどん減ってしまっていると聞く。腐植物質は土壌に住むバクテリアの餌になるという。土壌にバクテリアの餌が少なくなってくると、当然バクテリアが育たなくなり、結果としてどんどん土壌の土は固く生なって、植物を旨く育てられなくなってしまうようだ。

最近、炭素循環農法という土壌に廃菌床を撒いたり、炭素率の高い落ち葉や籾殻を投入したりする記事を見かけるようになった。それらを分解するバクテリアは、枯草菌や糸状菌や放射菌等の好気性バクテリアであり、発酵型の土壌改良を目的としている農法だ。
当然ながらそのような炭素率の高い資材は、バクテリアに分解された後に腐植物質として土壌に残り、さらに様々な細菌群の餌となって土壌を多様化させ豊かな生態系を形成させるのではないかと想像する。

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