踏み込み式温床を始動させて2日目に57度の温度上昇を確認した。しかしながら1週間も経たないうちに35度まで急速な温度低下が確認出来た。

理由は、温度上昇の大部分は糠の発酵熱だけの様な感じである。
糠以外の発酵資材は、既に去年発酵させている未熟堆肥なので、温度上昇にかかわる糸状菌や放射菌の餌が糠だけだったのだろう。

10月7日  35度
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10月3日  57度
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上記の発酵温度の急激な低下は、下のグラフの波の最後の頃の状態であることを示している。
この事は、温床の堆肥がどうやら完熟に近付いていると解釈できるようだ。

堆肥製造中に発酵する熱と切り返し

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有機物の発酵(分解)プロセス
発酵スタート
糖→アミノ酸→デンプン→タンパク質
「糸状菌」や「好気性細菌」によって分解されて行く。
次に、ペクチン(食物繊維)
  が分解される。

その後、高温性で好気性の「放線菌」がセルロース(分解しにくい繊維質)などを分解する。

最後に、放線菌の食べるエサがなくなると温度がゆっくり下がり、最も分解しにくいリグニン(木質を構成する高分子)
分解が始まる。(図1)参照。

(図1)堆肥化の過程で関与する微生物相の変化

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ということは、今年も微生物の為に新鮮な餌である資材を集める必要があるということだ。

もちろん、現在の堆肥も完熟堆肥という訳ではなく、餌となる多少の有機物も残っているので力サを稼ぐ意味でも補助的に使おうと思う。

現在、資材が豊富に準備出来る物として、
サツマイモの弦や葉、枝豆の残渣、落下生の残渣、茗荷の残渣、サトイモの残渣、そして雑草や山の中の大量の落葉である。

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発酵の実験は温床の半分を使って実施した。

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