今年は、垂直仕立て栽培をミニハウスと下の画像の露地栽培で試みた。
ミニハウスは、6本仕立てで孫芽まで含めると12本仕立てとなった。
ハウスの高さは2ⅿ以下なので、すぐに天井にぶつかってしまった。
次に露地栽培で、支柱の高さを2m30cmの高さにした。4本仕立て栽培にした。
孫芽が出て8本仕立てになったところで、2m30㎝の高さを軽く超えてしまった。またしても芽の交代はできなかった。
下の画像からもわかるように、3m以上の高さにまで生っている。
というわけで、露地栽培でも最後は放置栽培となってしまった。
トマトの垂直仕立て栽培は、なかなか完結できないものだ。
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いったい何本の脇芽が出ているのか、もう数えることは不可能になった。
しかしながら、垂直仕立て栽培の特徴として、芽が多い分、葉も多い。
そのため、全体としての勢いがある。もちろん病気にも強いのだろう。
無肥料・無農薬で育てていたのにもかかわらず、下の画像のように、勢いが止まらない。
元気いっぱいである。
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トマトの品種は、食べ蒔きの『乙女の涙』である。
乙女の涙は、親と全く同じ形を遺伝しているようだ。
11本ほど育てているが、すべての木に同じ形のミニトマトが生った。
固定種ということになるだろう。
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乙女の涙を食べたときは、非常に甘く糖度を測ったら、感動の12度だった。

以下は、過去記事からのコピー。
乙女の涙
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井上石灰工業株式会社で、生産販売している品種である
『スウィーティア(乙女の涙)は、弊社のみが生産販売している新品種ミニトマトです。』

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糖度12度
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しかしながら、垂直仕立て栽培では、糖度は6度から7度であった。
12度というのは、特殊な「水ストレス栽培」の結果、高糖度のミニトマトになっているようだ。

垂直仕立て栽培は、根の張り方が凄いので、水ストレス栽培にはならないのだろう。
健全な、普通のミニトマトになってしまう。
ミニハウスで、垂直仕立てで作った大玉、中玉、ミニトマトも、すべてで糖度は平凡だった。
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乙女の涙は、どうやら固定種のようであるが、大きな欠点があるようだ。
どのような欠点かというと、しっかりした種が採りにくい。
小さな未熟な種ばかりで、トマト1個から2,3粒しかまともな種が採れない。
すでに、完熟トマト10個以上から種採りをしているが、まともな種は30粒にも満たない。
普通のミニトマトは、1個のトマトから50粒ぐらいの種が採れる。

食べ蒔きした時に、2個のトマトから普通サイズの種は、2粒だった。あとは3分の1ほどの小さな種が10粒ぐらいしか採れなかった。それで、とりあえずは1本でも苗が採れればと、ポットに全部の種を蒔いた。
2本は、芽が出た。しばらくたってから小さな芽がぞろぞろと出てきた。全部で11本の苗が出来たが、奇跡的である。今回種採りしても、小さすぎて乾燥させる、と皮になってしまうほどである。

下は、発芽した時の画像。 7芽出ている。その後4芽出た。最初の2芽は、普通の大きさの芽である。そのまわりの5芽が、未熟種からの芽。
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現在、ミニハウスでは、抑制栽培で糖度を上げるために『水ストレス栽培』を行っている。
そして、現在はこの乙女の涙の苗を挿し木して、根を出している。
今回は、普通の1本仕立てで、袋栽培をしている。
水を徹底管理して、どこまで糖度を上げられるかの実験栽培である。

もう一つの課題は、「乙女の涙」は、なぜ種が育たないのか?
という疑問の答えを探すことである。
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2練馬大長尻大根 9-1



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