友人は、鶏糞を大量に使って、玉ねぎやニンニクを作付けしている。
施肥は、基肥だけで一発肥料である。
1㎡当り3㎏という驚異的な量を施肥している。
bde66ac3-s

玉ねぎの多肥栽培で、一番気になることは、トウ立ちや玉割れである。
また、それらを切り抜けたとして、貯蔵性はどうなるのだろうか。という心配である。

実際に、昨年玉ねぎとニンニクで化成肥料を使って、多肥栽培を試みた。
玉ねぎは、トウ立ちは防げたが、玉割れが多かった。一番困ったのは晩成種の玉ねぎが、8月いっぱいで腐ってしまった。茎が異常に太くて乾きが悪く、そこから腐って行った。

しかし、鶏糞による多肥栽培で育てた友人の玉ねぎは、中早生種の赤玉ねぎなども、10月いっぱい吊るし保存できた。その後徐々に芽が出たが、腐るものは出なかった。


友人の話によると、玉ねぎの根張りが凄く、抜くのにシャベルを使ったほどだったということだ。
77027451

d55cb860

d8e3bc7e

今回は、千葉県の野菜の施肥基準の資料と友人の鶏糞の成分量を比較してみることにした。



千葉県 野菜の施肥基準

IMG_20210118_115112
IMG_20210118_114952
玉ねぎ   NPK   24―25―24

玉ねぎの施肥量
友人の鶏糞施肥量 3㎏/㎡ 窒素量は2倍以上
1



私の鶏糞施肥量 2.5㎏/㎡ 窒素量はほぼ2倍
2



鶏糞の量を1㎡当り1.5㎏の施肥量にすれば、窒素の量が化成肥料を使った場合に近づく。
3




IMG_20210118_115145
IMG_20210118_115030
ニンニク   NPK  20―35-20

にんにくの施肥量
友人の鶏糞施肥量 3㎏/㎡ 窒素量は2.5倍以上
4


私の鶏糞施肥量 2.5㎏/㎡ 窒素量は2倍以上
6d70b1e3-s



鶏糞の量を1.5㎏/㎡にすれば、窒素の量が化成肥料を使った場合に1.5倍。
9a3a6053-s

以下は過去記事

友人の『鶏糞を撒きすぎて、何が悪いのか?』