先日、発酵鶏糞の大量施肥栽培の記事を読んで、コメントを書いてくれた人がいた。

『私は、養鶏業と七反の畑をやってるいるものです。

我が家でも、すべての作物は鶏ふんで出来ております。一切、化成肥料は使いません。ですが、世間一般では鶏ふんの評価はさんざんなものです。何とか専用肥料なんて高価なものを買わされている農家が実に多いものです。

特に多くの誤解が、鶏ふんは窒素過多になるということです。タネ屋や農協そして勉強不足の行政の先生方がそのたぐいのウソをついて困っております。確かに他の堆きゅう肥に比べては窒素が多いですが。ですが、鶏ふんに一番多く含まれているのは、リン酸と石灰ではないかと思います。

特に、多くの養鶏業者が、鶏ふん処理に困っており半年前とかの鶏ふんとか普通に販売しております。半年も過ぎると発酵したり気化したりと窒素は段々少なくなると思います。多分、表示してある窒素分は無いと思います。リン酸と石灰は残りますが。

なので、鶏ふんは生き物と同じです。窒素が嫌な方は古い鶏ふんを使って、窒素肥料として鶏ふんを使う方はアンモニアのキツイ鶏ふんを使ってみてはいかがですか。

鶏ふんを使っての栽培を載せて頂き、養鶏業者としては有り難い限りです。』2021-06-07 21:53:00



鶏糞を堆積発酵させたもので鶏糞堆肥とも言いますが、おもに発酵鶏糞と呼ばれることの方が多いかもしれません。 堆肥
というよりも化成肥料並みの速効性のある肥料です。 窒素・リン酸・カリの3要素を多く含みます。


過去の記事

鶏糞のお話と腐植物質

blog_import_5c7d7ed6aac8f
鶏糞のNPK比とC/N比
① 4.0-3.1-2.5     C/N比  7.0

② 2.64-5.96-3.95 C/N比 10.58  
※熟成が進むほど、C/N比が高くなる。

③ 4.2-3.2-2.1     C/N比     6.1  
※C/N値が低く、完全には熟成していなく、アンモニア態窒素が多い分、作物に与えると炎症(葉焼け)になりやすいことに注意。

①や③は、田圃の稲作向けの肥料。C/N比が低いので、アンモニア熊となって水に溶けやすい。
これを畑で使う場合は、畑に撒いて1週間ほど寝かせて、アンモニアを蒸発させる。

②のように、完熟たい肥なら、畑に撒いてすぐに苗を定植しても、肥料焼けは起こさない。


👇は、実際に販売されている発酵鶏糞である。
発酵鶏糞と書いてあっても、おそらく第一次発酵が済んだ比較的若い堆肥だと思う。
完熟たい肥とは違うものだと思う。

鶏糞が作られた販売元によって、成分が含有量がまちまちである。

私の場合は、時々15㎏98円で販売される「カインズ」の粉の発酵鶏糞である。
成分の含有量は、NPK比で4.0 ‐ 3.1 ‐ 2.5である。

カインズの発酵けいふん
blog_import_5c7d7ed8a09b4


完熟たい肥
2





本日も、ぽちっと応援よろしくお願いします。

 

2練馬大長尻大根 9-1