年に1、2度の飲み会が、昨晩開かれた。

現役の教員時代は、何かにつけて飲み会に参加していた。

10年ぐらい前に退職してからは、飲み会に参加することは無くなった。

唯一、この会だけは、参加している。

それは、この会が部活動大好き人間の指導者の会だからである。

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陸上競技でたくさんのこども達を関東大会や全国大会に出場させた先生の会である。

そして、この会には約束事がある。

自分の地位がどんなであっても、唯一褒められるのは、自分の教え子を大きな大会で優勝させたりした場合である。 

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だから、私のように退職してしまった者や校長のように出世してしまった者は、褒められることはない。

昨晩は、唯一今年定年になった男の慰労の言葉が開式言葉の時にあった。『○○先生、長い間のご勤務大変お疲れ様でした。』と。

それだけである。 

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最近は、現役の指導者が少なくなってしまった。

みんな年をとって偉くなってしまったからだ。

そこで、仲間の教え子で先生になった者や将来有望な若い指導者を仲間に誘うと言うことになった。もちろん、何か実績を残したものであることが条件である。

 

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しかし、この会は実績を残した者が自慢して威張る会ではない。

むしろその逆で、少しぐらいの実績で天狗になってはいけないというのを戒める会でもある。 

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若い時は、優秀な子供と出会っていい成績を残した時など、さも自分が優秀な指導者だと勘違いして、陰で悪口を言われていることに気が付かないことが多々ある。

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よくテレビなどで、どこぞの監督が体罰をしたとか、選手たちに無理難題を押し付けているような批判を見聞きすることがある。 

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そのような監督は往々にして、大した指導者でもないのに勘違いしている場合がほとんどだ。

将来性のある優秀な若い指導者を、大事にすることとはほめて甘やかすことではない。先輩として後姿を見せながら、謙虚な姿勢を育てることでもある。

 

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そうすれば、若い指導者は職場でも大事にされ、ちゃんと重要な立場に抜擢され成長していくものである。

とにかく、楽しい会になっているようだ。 

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とかく現実の学校現場では、様々な問題が起こり、ストレスの多い毎日であるだろう。

学校現場から委員会などに転勤して、議会などの答弁で神経をすり減らしている者もいる。

そのような日常のストレスを発散できる雰囲気を大事している。 

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指導者のメンバーは、小学校の先生から中学校、高校までいる。

女性も2人参加している。

 

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飲み会に参加しているメンバーは156人ほどいるが、全員が参加できるとは限らない。休日と云えども仕事があれば遅れて参加したり、欠席したりする。今回も4人ほど仕事の都合で欠席していた。

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