この実験は、ラリーノと地這いの交配種F2を固定させることは出来ないか?
という目的で行っている。
ラリーノF2は、ラリーノと地這いキュウリのちょうど中間ぐらいの大きさのキュウリである。
ただ、親のラリーノに似て節成りであり、春作では雄花がほとんど咲かなかった。
自家受粉させてF3を作り、F2と似たキュウリが出来ないものかと考えての実験である。
ジベレリンを、雌花だけしか咲かないキュウリの幼苗に掛けると、雄花が咲くという。

ラリーノと地這いの交配種F2は10株作ったが全部同じ生り方をした。
まるでF1種のようであった。
ラリーノの種を買えば、交配種F2は簡単に出来るようである。
しかし、ラリーノの種は小袋 10粒入 594円(税込)である。一方地這いはダイソーで54円だ。しかも固定種である。594円はたいした額ではないが、100種類の種を買うとなると年金生活者には、大金だ。


双葉が出た所でジベレリン処理をした。雄花を咲かせるためだ。
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見事に雄花が咲いた。ジベ処理がうまく行った。
こちらは、本葉が出てからジベ処理をしたものだ。
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親の節にも子の節にも雌花がついている。
ばっちりだ。これで自家受粉が出来てF3の種を採れる。
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こちらは、ジベレリン処理をしていないF2だ。
何やらおかしい。雄花が咲いている。
しかも、いっぱい咲いている。どういうことだ。
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春に作った時は、雄花がほとんど咲かなかった。
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思い当たるのは、気温のせいかもしれない。
地這いキュウリを夏に育てたら、雄花ばかりで雌花が咲かなかった。
キュウリは気温が上がると雌花が咲きにくくなるのではないか。

『キュウリの雌花がつきにくくなる条件は、日が長いことと気温が高いことです。したがいまして、真夏の時期は雌花がつきにくいです。』記事元



きゅうりの生り方

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1.節なり性
節なり性とは各節に雌花がつき、果実になるタイプ。
そしてさらに以下の2つの型に分かれる。

1-1【節なり性親づる型】
主枝である親づるの各節に果実が付く型

1-2【節なり性親づる・子づる型】 →ラリーノはこの型である。
主枝の親づると側枝である子づるの両方の各節に果実が付く型。

2.飛び節なり性(地這い性)
飛び節なり性とは各節ではなく飛び飛びに雌花が付き果実になるタイプを指します。
そしてさらに以下の2つの型に分かれる。

2-1【飛び節性親づる・子づる型】
主枝である親づると側枝である子づるの両方の節に飛び飛びに果実が付く型。

2-2【飛び節性子づる型】
子づるの節に飛び飛びに果実を付ける型。 →地這いキュウリはこの型である。

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