アロイトマト
食べ蒔きトマト実験栽培
しかも露地栽培での無農薬栽培である。
垂直仕立て栽培では、下のほうのわき芽を取らない。そのため葉の数が多い。
最初の頃は、何ヵ所も縛らないとならないので、とても面倒だと思った。しかし時間が経つと下の脇芽が伸びたころ縛り直せば、3ヶ所ぐらい縛ればある程度の高さまで大丈夫なことが分かった。
通常の支柱作りでも、4,5ヶ所ぐらいは縛ることになる。
手間としては、同じぐらいである。
200坪の畑に美味しい野菜を育てています。 都会の近くの山に囲まれた菜園の横に秘密基地を建て、田舎暮らしを楽しむ、そんなライフスタイルの情報を発信しています。
『Cf-9プチぷよ』はトマト葉かび病の抵抗性遺伝子Cf-9を有している。
しかし私のは、F3の種なのでそれは無いかも知れない。
友人のトマトの畝のすべてを、実験栽培している。
もちろん私の育てた苗を提供してある。
アロイトマトの露地での垂直仕立て栽培だ。
第1果に続いて、第2果も育っている。
上記の全体画像
従来の脇芽を切り取ってしまう栽培法に比べて、圧倒的に葉の数が多いことがわかる。
脇芽からも同じように葉がでるので当然であるが、下のトマトでは、その脇芽についた実もしっかり育っていることがわかる。
主枝もすっきりと成長しており、無駄な贅肉が無いというスリムな容姿である。
親茎と脇芽の両方に実がついた。
上記の全体画像
トマト畝の全体画像
垂直仕立て栽培の特徴
若い葉を含む茎頂部でオーキシンが生成され、その移動をスムーズに根まで届くように、主枝だけでなくすべての脇芽を垂直に支柱に縛り付ける仕立て方である。
オーキシンは植物ホルモンであり、植物全体の器官の成長を促す物質である。
この栽培法は、特に植物ホルモンが根までスムーズに届くようにした立ているわけであるが、その理由は、オーキシンの植物内の移動が特殊であることからである。
最近分かったことらしいが、オーキシンの移動は、根から水や養分を運ぶ『導管』や葉などで作られた養分を運ぶ『師管』と云われる器官とは、別の周辺や表皮の器官を移動するようである。
オーキシンは、茎を伝って横にも上にも移動するようである。また、垂直になっている茎を移動するときは、重力を利用するという。
このことがわかってから、農法研究者 道法 正徳氏によって、トマトやナス、キュウリ等の野菜の垂直仕立てを考案された栽培法である。
もちろん、植物ホルモンはオーキシンだけでは無く、ジベレリン・サイトカイニン・オーキシン・エチレン・アブシジン酸の5つの植物ホルモンで、植物全体を刺激して、肥料も少なく、病気にも強い野菜にしていくようである。
※参考
中学生の理科
道管は根から水と養分を運ぶ管
師管は葉などで作られた養分を運ぶ管
オーキシンの移動は? ※大学生レベル
『若い葉を含む茎頂部でオーキシンが合成され、そのオーキシンが通道組織そのもの(師管や道管)ではなくその周辺あるいは表皮系を含む細胞をオーキシン運搬体(取り込み、排出)によって下方に移動する。』
オーキシンの生理作用
https://blogs.yahoo.co.jp/ashikawapapyrus/14712716.html
『 オーキシンは、発芽から成長、花芽形成、開花、胚形成と発生など、植物の発生プログラムをつかさどる内生因子とした働き、光や重力のような環境刺激に対する応答因子として重要な役割を果たすホルモンである。
オーキシンの根や茎頂原基の形成、頂芽優勢作用などは長い時間をかけて目にみえてくるが、マカラスムギの幼葉鞘切片にオーキシン処理を加えると、短時間で細胞の伸長が見られる。』