記事参考元 http://jp-cultivate.com/about-chicken-manure/
『発酵鶏糞について ※上記参考元の記事を抜粋
発酵鶏糞の肥料効果
発酵鶏糞には、窒素、リン酸、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどの多量要素のほかに、鉄、亜鉛、銅、マンガン、ホウ素などの微量要素も含まれ、作物に対する総合的な養分供給源になる。
発酵鶏糞には、作物の生育を促進するホルモンやウリカーゼなどの酵素が含まれている。
土壌の団粒化が進む
発酵鶏糞を土壌に施用すると、発酵鶏糞に含まれている有機物は微生物によって分解されるが、微生物によっても分解されにくい有機物が土壌中に残り、これが腐植になる。
腐植は土壌の粒子と粒子を結びつけて土壌の団粒化を進める。
土壌の団粒化が進むと、団粒と団粒の間に比較的大きな隙間ができて、土は軟らかくなり、耕し易くなる。
そして、作物の根が伸びやすくなる。
また、団粒間にできた隙間は過剰な水を排水し、通気性を良くして、作物の根からの養分吸収・水分吸収が高まり、作物の生育を良くする。
団粒の内部には微少な隙間もあるので保水性も維持される。
このような発酵鶏糞による土壌の改良効果は化学肥料の施用では得られない。
土壌の生物性を改善する
発酵鶏糞を施用すると、これを餌にして土壌中にはミミズ、ダニ、トビムシなどの土壌動物の活動が盛んになり、発酵鶏糞は細かくなる。
したがって、発酵鶏糞は微生物による分解を受けやすくなる。
発酵鶏糞が施用されると、発酵鶏糞に含まれる有機物が餌になって、土の中の微生物の数が増える。
土の中の微生物が増え、活動が盛んになると、施用した発酵鶏糞だけでなく、これまでに蓄積されていた有機物の分解も促進される。
これをプライミング効果(起爆剤的効果)と呼んでおり、この効果によって窒素、リンなど多くの養分が土の中に放出される。
土壌病虫害の抑制が期待されている
発酵鶏糞の施用によって土の中の微生物の多様性が高まり、作物の病虫害が減ったという例が報告されている。
例えば、発酵鶏糞の施用でトマト青枯病、キュウリつる割病、ダイコン萎黄病の発生が抑制され、発酵鶏糞の施用で作物に害を与える線虫の数が減ったという報告がある。
土の保肥力が高くなる
発酵鶏糞の施用によって土の養分(アンモニウム、カリ、カルシウム、マグネシウムなど)を保持する力が増える。
それは、土壌中に有機物が蓄積するとともに土の陽イオンを保持する力(陽イオン交換容量=CEC)が増えるためである。
このようにCECが高くなると、肥料成分は雨水によって洗い流されにくくなり、土の保肥力が高まる。
発酵鶏糞の使い方
果菜類 1000kg/1000㎡ ※→1kg/1㎡
キュウリやナス・ウリ・カボチャ・ピーマンなどは植えた後、株と株の中間や、株から離れたところに鶏糞を埋め込む。
広さが許せば苗から1mは離して埋めたい。
植え付けた後で割り振りを変更する場合にも、かなり融通がきく。
後からゆっくり作業ができるメリットもある。
ただし施肥時期は、植え付け後、数日以内にする必要がある。
根は思っている以上に早く伸びる。
キュウリなどは鶏糞のあるところに根が伸びてくるのだが、根のあるところに鶏糞をやると、障害が出てしまう。
根菜類 800kg/1000㎡ ※→0、8kg/1㎡
根菜類は条間に持ち肥、イモ類は株間にドサッ。
ジャガイモは、50㎝間隔で植えた種イモの中間に、茶碗山盛りぐらいを浅く入れる。
収穫のころには、このドカッと入れた鶏糞の固まりの中にも周囲にも、網を張ったようにイモの根が絡み付いている。
サトイモは、植え付けた中間にドッサリ埋めておく。さらに、追肥でも株一元に撒いてから土寄せすると効果的である。
葉菜類 1000kg/1000㎡ ※→1kg/1㎡
葉菜類は全面施用。
播種の七日前に全面施用・土壌混和しておく。
コマツナやチンゲンサィ、ホウレンソウなどは比較的込んだ状態で播いたり、植えたりするので効果的だ。
タマネギも同じく全面に撒く。 ただし、あまり大量に撒くと病気になりやすく、緩んだタマネギになるし、夏を過ぎると腐りやすい。
ソラマメはあまり込んで播かないが、やはり全面に撒く。その方が手聞はかからない。 ソラマメは肥料も多く求めてくるので、ある程度多く撒いておく。
ホウレンソウは窒素4%程度の乾燥鶏糞であれば10aあたり300kg程度でよい。ただし、あまり毎年使っていると土が硬くなってしまうので、注意が必要だ。』
1坪当たり3,75㎏の量を撒いた友人の畑。※3,75kg/3,3㎡
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